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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』感想を綴る 無駄な知識(ノイズ)とは?

エンタメ
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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』書籍紹介


欲しい本があるわけでも無く書店にふらっと立ち寄ることありますよね。

帯文のタイトル『疲れてスマホを見てしまうあなたへ』が自分に対して言われていると思い購入。

読了後、これは購入して良かったと思えるおすすめ本なのでご紹介させていただきます。

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概略 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

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本を読む余裕のない社会はおかしい!まえがきで著者がIT会社に勤めている時に
趣味の読書時間が少なくなることに疑問を呈します。

確かに学生に比べて社会人になると物理的に余暇時間は減少するでしょう。

しかし、仕事が忙しく時間が無いことだけが原因ではないのではないか?
なぜなら仕事をしていても隙間時間にSNSやYouTubeは観る時間があるからです。

時間があっても読書ができないのはなぜだろうか?

本書では1960年代から年代別に日本人の労働と読書の関係の変遷を辿ることで読書と日本人
労働の関係を考察していきます。
時代によっては仕事で忙しく余暇時間が少なくとも読書量が多い時代もありました

著者は現代人にとって知りたいことのみを知れるネットと不要な情報や知識がたくさんある本
では知ることの喜びよりも無駄の多い知識(ノイズ)を得ることの負担が大きいからではないかと
結論づけました。

無駄な知識(ノイズ)とは?

ネット情報は無駄(ノイズ)がなく、本から得られる知識は無駄(ノイズ)が多いこと。
現代人は仕事において無駄(ノイズ)がない情報を集めることを最優先するので
読書から得られる無駄(ノイズ)が多い知識を敬遠し嫌う傾向がある。

自分の生活に関係ない知識を全て無駄(ノイズ)と思い込む社会に対して疑問を投げかけています。

また、現実では困難ではあるが著者は仕事に対して全身全霊ではなく半身で
取り組むことで無駄な知識(ノイズ)楽しめるようになればいいし、個人が意識して
いくことで将来的には社会全体で半身で働ける社会になればいいと述べています。

一生懸命に働くことを称賛する文化を一旦辞めて、皆が余裕を持ち無駄な知識(ノイズ)も
楽しみながら学べる社会は理想ですね。

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感想

読書から遠ざかっていた時に感じたことを本書は言語化してくれたと感じましたね。
仕事に追われる日々の中で読書することで無駄(ノイズ)が多い知識を負担になっていたんだと思います。
現在の自分に関係ない知識でも将来の自分には必要になるかもしれません。

無駄(ノイズ)が多い知識を知ることで自分を育てていくことを楽しみたいです。
また、読書することで他人の人生の文脈にふれることができ成長できると思います。
なんとなく読書から遠ざかっている方も改めて読書の良さを再認識できるのではないでしょうか。

また次の記事でもお会いできれば幸いです。

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